鷹・柳田がセ界震撼弾!竜本拠地に悲鳴、歓声…そして両軍ファン感嘆の声

8回、インパクト抜群の一発を放った柳田

ソフトバンクが誇る希代のスラッガー・柳田悠岐外野手(32)が26日、中日戦(バンテリン)で10号2ランを放った。1―3の終盤8回、一時同点に追いつく一発。故障からの復帰で今季初先発した東浜の黒星を消す価値あるアーチだった。「今日打てていなかったので、何とか一本という思いで打席に入りました」。3打席目まで凡打が続いた大砲が、自慢のフルスイングでうっぷんを晴らした。

「んがぁぁー!」。敵地にこだました声とともに打球は、右打者が引っ張ったような弾道で左翼席に突き刺さった。藤嶋の初球142キロ真っすぐを強振すると、打球はピンポン球のように跳ね上がった。相手外野陣は見送るだけ。球場は悲鳴と歓声が入り混じり、少しの間を置いて敵味方関係なく詰めかけたファンが余韻に浸るように感嘆の声を上げた。パ・リーグファンにはおなじみの「THIS IS 柳田」というインパクト抜群の一発だった。

広いバンテリンドームは「本塁打の出にくい球場」として知られる。ゆえに、中日ファンの反応も含めて衝撃度は大きかった。2年ぶりの開催となる交流戦。ミスターフルスイングが、セ界を震撼させる――。

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