ヤクルト 青木2500安打達成を勝利で祝福「特別な日になった」

青木(左)は勝利投手の田口と指で2と5のサインをつくって喜んだ

ヤクルトは26日の日本ハム戦(神宮)を4―3で勝利。青木宣親外野手(39)の史上4人目となる日米通算2500安打を勝利で祝った。

初回に先発・田口が先制されるも塩見、中村の1・2番コンビが連打で無死一、二塁のチャンスをつくると3番・山田が左中間席中段に逆転3ラン。山田にとっては4月28日以来、およそ1か月ぶりの一発だった。二死後、青木が一、二塁間を破る右前打を放ち、偉業達成となった。

首位打者3回、史上唯一のシーズン200安打を2回達成している安打製造機がまたも大台に乗った。2500安打はプロでは11人目、日米通算ではイチロー、松井稼頭央、松井秀喜以来の達成。

その後はサンタナの適時打1本のみに終わるも、5回2失点の田口の後を受けた中継ぎ陣が奮闘。8回に4番手・近藤が1球で降板するアクシデントはあったが、緊急登板となった石山が見事に非常事態を断ち切った。

青木は「特別な日になった」としながらも「やっと出たなって感じです」とホッとした表情を見せた。前週の対DeNA3連戦から偉業を見届けに球場に足を運んだ家族に対しても「早く達成できればよかったんですけども、子供の習い事とか休ませてしまったので」としつつ「家族がいたから達成できた」と感謝の言葉を口にした。また、ヒーローインタビューではスタンドに詰めかけたファンに対して「スワローズのファンというのは自分にとっては切っても切れないような関係」とコメント。ツバメ党からは惜しみない拍手が送られた。

試合後、高津監督は「彼がずっと努力し続けた成果だと思うし、本当におめでとう」と祝福。昨オフ38歳にして異例の3年契約を結ぶも今季は不調に苦しむベテランの起用について「外す気がないのでそのままにしている。チームの中心選手なので必ず状態が上がってくると思って使い続けている」と断言した。「声を出してもプレーしても決して若いころに比べて守備がうまいとはなかなか言いづらいですけれどもすべての行動がお手本」と絶大な信頼は揺るがないようだ。

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