心待ちにしていたキャンプ。早速テントを設営していると、ポールがグニャ!っと曲がったり、ボッキッ!と折れてしまったという体験談は少なくありません。筆者も新品テントの初張りで、ポールを曲げてしまった1人です。そこで、実際に行ったポール交換・修理の体験談と、ポールを扱うときに気を付けるべきことについてお話していきます。
テントのポールが曲がった! ポールへの過度な負荷はNGだと学んだ新幕初設営
筆者がポールを曲げてしまったのは、新しいテントの初設営のとき。ポールの片側を1つ目のハトメ穴に入れ、反対側を夫に任せました。すると、なかなかはめられずに格闘しているのがわかりました。
そして、ついにその時が来ました……。力ずくでグイッ!!
ポールをハトメ穴に入れることに成功したものの、グニャっと曲がってしまったのでした。この通り、滑らかなカーブを描くはずのポールがカクっと曲がっています。
カッコいいシルエットが、これでは台無しです。欲しくてたまらなかった大切なテントだったのにショックです……。涙
次のキャンプまでに修理しておかなければ!
テントのポールはどうやって直すの? 交換 or 修理?
テントのポールを元通りにする場合、「交換」と「修理」の2つの方法があります。
ポールをまるごと交換するのは、商品の不良が認められたときや、セルフ修理が不可能な場合です。
実際は、曲がったり破損した部分のポールのみを取り寄せて、自分で交換・修理するのが一般的です。筆者もこのパターンでしたので、次の項で流れを解説していきます!
【テントポール修理の下準備】故障した部分の替えとなる新しいテントポールとショックコードを揃えよう
修理の前に、まずは必要なものを揃えましょう!
テントポール修理の下準備1:メーカーに問い合わせる
まずは、購入元のメーカーや店舗へ、「テントのポールの一部が曲がってしまったので元に戻したい」旨を伝えます。今回筆者はメールで問い合わせを行いました。
すると、ポールの状態を確認するために写真の提出を求められました。場合によっては初期不良の証明になることもあり得ますので、ポールが曲がったり折れたりしたときには、写真を撮っておきましょう。
筆者の場合は、メインポールの2節目のみを購入して、自分で交換・修理することになりました。
テントポール修理の下準備2:ポール代を支払い、替えポールをゲット
ポールの在庫があると確認が取れましたので、新しいポールを郵送してもらいました。
送料(330円)と代引き手数料(550円)がかかってしまいましたが、ポール自体は1節880円でしたので、想像していたより安くて安心しました。
メールでの問い合わせから受け取りまでは約5日。在庫の状況によっては時間がかかることもあり得ますので、早めに動き出しましょう!
テントポール修理の下準備3:必要であればショックコードを購入
ショックコードを解けない場合は、新しいショックコードを使用します。必要に応じて用意しましょう!
【テントポールのセルフ修理方法】テントのポールを交換してみよう!
必要なものが揃いましたので、実際に修理をしていきましょう!
テントポールのセルフ修理行程1:ショックコードをほどいて曲がったポールを取り出す
まずは、ポールを繋げているショックコードの結び目をほどきます。
ポールの先端にある金具を引っ張ると、金具にショックコードが結び付けられています。結び目をほどき、交換したい箇所までポールを抜いていきます。
この工程では、2つのことに注意してください。
- どのポールが何節目かわかるようにしておきましょう。
- ショックコードから手を離してしまうと、コードがポールの中に入ってしまうので、作業中はショックコードを引っ張ったままキープしておきましょう。
ショックコードを切らなければならない場合や、ショックコードが古くなって伸びている場合などは、新しい物に交換してください。
テントポールのセルフ修理行程2:新しいポールにショックコードを通して金具に結びつける
新しいポールと一度外した他のポールも元通りに戻したら、ショックコードを金具に結びつけて作業完了です!
この通り、修理の作業はとっても簡単でした。この作業によって、本来の美しいカーブを描く本来の姿を取り戻した私のテント。あぁ~、よかったよかった!
【ポールを曲げない&折らない予防策】ポールを扱うときの注意点を知っておこう
修理は簡単とはいえ、お金も時間もかかってしまったのがちょっと悔しく感じました……。
また同じミスを犯さないためにも、予防策を覚えておきましょう!
強引に力を入れてはダメ、絶対!
ポールはある程度しなるように作られていますが、強引に力を入れてはいけません。
左右のバランスを見ながら、無理のない範囲で徐々に負荷をかけていきましょう。
強風で曲がることも! ポールのはめ方やペグダウンは入念に
強風によってテントがあおられて、ポールが曲がってしまうこともあります。最悪の場合、折れたポールの先端がテントを突き破ってしまうこともあるんです!
強風時はキャンプを中止したり、コテージ泊へ変更するのが理想的ではあるものの、テント泊を続行する場合は、ペグダウンを抜かりなく行いましょう。
また、ポール同士が完全にはまっていない状態は、折るリスクを高めてしまいます。
ポールの組み立て時は問題なくても、ポールをテントに差し込む時に調節しようと引っ張ってしまうとこの状態になりがちです。
テントのポールは、必ず「押し込む」と心がけてください。
【緊急時の便利グッズ】テントポールのトラブルに備えておきたい2つのアイテム
ポールが折れてしまったときに備えて、準備しておくと便利な道具をご紹介します。その時の天候や破損具合にもよりますが、応急措置によってキャンプを続行することも可能です。
備え1:ポールリペアスプリント
ポールの折れた部分をカバーし、支えてくれるアイテムです。テントに付属されていない場合は、用意しておくと安心です。
備え2:布ガムテープ
粘着性と強度の高さが頼りになる布ガムテープ。
ポールリペアスプリントを固定したり、破けてしまったテントに貼り付けるなど万能なので、キャンプ道具の中に必ず入れておきたい便利アイテムです。
テントポールの扱いは丁寧に! 曲がったり折れたりしたときには速やかに修理をしよう
テントのポールが曲がったり折れたりしたとき、応急処置をして一時的にやり過ごすのは仕方ありませんが、そのまま使い続けるのは危険です。
ポールの修理はとっても簡単なので、今回ご紹介した方法を参考に、速やかに新しいポールと交換しておきましょう!
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