キャラウェイが不適格リスト入り エンゼルスは即解雇を決定

日本時間5月27日、エンゼルスはミッキー・キャラウェイ投手コーチの解雇を発表した。セクハラ疑惑が浮上して暫定的に職務停止となっていたキャラウェイだが、メジャーリーグ機構による調査の結果、メジャーリーグ機構が定めるポリシーに違反する行為があったことが判明。2シーズンにわたってメジャーリーグ機構の不適格リストに登録されることが決定した。このリストに登録されている期間中はマイナーも含め、メジャーリーグ機構に関連するチームでの雇用が禁止される。最短で2022年シーズン終了後に復職申請が可能となる。

今年2月、「ジ・アスレチック」はキャラウェイのセクハラ疑惑を報じた。スポーツメディア業界で働く5人の女性がキャラウェイのセクハラ的な言動を告発したのだ。キャラウェイがセクハラ的な言動を行っていたとされるのは、インディアンスの投手コーチ、メッツの監督、エンゼルスの投手コーチを務めていた5年間。シャツを着ていない写真を女性に対して一方的に送ったり、女性に対してヌード写真を要求したりしていたという。

キャラウェイがこの報道を否定したため、エンゼルスはメジャーリーグ機構の調査が終了するまで暫定的にキャラウェイを職務停止としていた。キャラウェイが不在の期間中は、ブルペンコーチのマット・ワイズが代理の投手コーチを務め、ドム・チティーが代理のブルペンコーチに就任していたが、キャラウェイの解雇に伴い、ワイズとチティーからは「代理」の肩書が外された。

キャラウェイはインディアンスの投手コーチ時代に強力投手陣を育て上げた手腕を評価され、2018年からメッツの監督に就任。しかし、2年間で163勝161敗に終わり、ポストシーズン進出を果たせず、2019年シーズン終了後に解任された。2020年からジョー・マドン監督のもとで投手コーチを務め、エンゼルス投手陣の立て直しを託されていたが、そのミッションを完遂することのないままチームを去ることになってしまった。

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