カブスのバエスが爆笑を呼ぶ好走塁 米メディア「最もアホなプレー」と称賛

パイレーツの一塁手・クレイグ(左)が本塁と一塁の間でカブス・バエス(左から2人目)を追いかける間にコントレラス(左から3人目)が本塁に突入(ロイター=USA TODAY)

ピッツバーグのPNCパークで27日(日本時間28日)に行われたパイレーツ―カブス戦の3回表に抱腹絶倒の珍プレーが繰り広げられた。カブスが1―0とリードした3回二死二塁でハビエル・バエス内野手(28)は強い当たりの三ゴロ。三塁手ゴンザレスが一塁へ送球し、チェンジと思われた次の瞬間だった。本塁方向へそれた送球をキャッチした一塁手クレイグはなぜか一塁ベースを踏まずにバエスをタッチに向かった。

バエスはタッチを避けようと本塁側へ反転したため、挟殺プレーに。クレイグが間を詰めるもなかなか、タッチできずにいたところ、隙を突いて二走コントレラスが本塁突入。あわてて捕手ペレスにトスするも間一髪でセーフになり、カブスにラッキーな2点目が転がり込んだ。

これを見届けたバエスは無人の一塁へ。ペレスの送球をカバーに入った二塁手フレージャーが捕球できずにボールが右翼前を転がる間に二塁に到達。ベンチのカブスナインは一斉に笑い転げていた。続く、ハップの中前適時打で3点目のホームを踏んだ。この2点が効いてカブスが5―3で勝利した。

この珍プレーに米メディアは大盛り上がりだ。スポーツサイトのヤフースポーツは「バエスが今季、最もアホなプレーでパイレーツを惑わせた」とジョーク混じりに報じ、スポーツ・イラストレイテッド誌(電子版)は「ハビエル・バエスの馬鹿げたプレーは、大リーグで最も興味深い選手としての彼の地位を強化させた」と感心しきり。

ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「カブスのハビエル・バエス遊撃手が、近年の野球史上で純粋で知的で、なおかつおかしなプレーを見せた」、シカゴ・トリビューン紙(電子版)は「ハビエル・バエスの走塁が連続で奇妙なことを引き起こし、カブスに得点をもたらした」と称賛した。

〝主役〟のバエスは試合後のオンライン会見で「追いかけっこで捕まらないでいるのは結構得意なんだ」と胸を張った。

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