川崎市、井田病院の光熱水費未請求問題 4職員を処分

川崎市役所

 川崎市立井田病院(同市中原区)内のレストラン事業者に市が光熱水費を請求していなかった問題に絡み、市は27日、病院の歴代管理職のうち在職中の4人を処分したと明らかにした。また、事業者側は未請求分の残額を支払わない姿勢といい、司法の場に持ち込まれる公算が大きいことも分かった。市議会健康福祉委員会で報告した。

 一連の問題について、市は「組織のマネジメントの問題であり、不適切な事務処理によるもの」と説明。その上で、同病院の歴代管理職のうち在職中の4人を26日付で文書訓戒などとしたという。

 また、未請求額の残額について、市は3月31日に145万2184円を請求したと報告。4月20日には事業者を訪問して請求金額などについて説明し、今月17日に督促状を発送したとした。担当者は「事業者は『法廷の場で』と言っていた。今後は弁護士と相談し手順を踏みたい」とした。

 このほか、3月末の事業者撤退後、休業していたレストランが6月に再開するとした。撤退した事業者と同じ2022年10月末までの契約で、以後については新たな事業者を募るという。

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