川崎・等々力陸上競技場が球技専用に フロンターレの本拠地、陸上は補助競技場へ

等々力陸上競技場

 川崎市は27日、等々力陸上競技場(同市中原区)をサッカーなど球技専用のスタジアムに改築し、収容観客数を約3万5千人に増やすと明らかにした。陸上競技は既存の補助競技場を改修し、各種大会を開催する。同日公表した等々力緑地再編整備実施計画の改定骨子案に盛り込み、2回のパブリックコメントを経て2021年度末に計画策定を目指す。

 等々力陸上競技場は、本拠地とするサッカーJ1・川崎フロンターレの公式試合などのほか、陸上の国際大会も開かれてきた。骨子案では、同競技場のトラックを廃止し、サッカーやラグビーといった球技専門のスタジアムに改築。サイド、バックスタンドを増設し、収容観客数は現状の約2万7千人から約3万5千人に拡大する。

 陸上競技は、近接する補助競技場を新たに5千人収容の陸上競技場として整備する。ただ、これまでの「第1種公認」から「第2種公認」の競技場に格下げとなり、国際レベルの大会を開くことはできなくなるという。事業費や完成時期は現時点で未定としている。

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