「キューバの大谷」コラスはWソックスとの契約が最有力に

メジャーリーグ公式サイトのジェシー・サンチェスによると、オスカル・コラスの争奪戦でホワイトソックスが1番手となっているようだ。次の国際FA契約期間(現地時間2022年1月15日~)がスタートしてから契約するとみられており、契約金は270万ドルになる見込みだという。現在22歳のコラスは同サイトの国際FAプロスペクト・ランキング(2020~21年版)で2位にランクインしており、「キューバの大谷翔平」として注目されている。

メジャーリーグ公式サイトはコラスについて「外野の3ポジションを守ることができるが、肩が強いため、外野のどちらかのコーナー(レフトかライト)に落ち着く可能性が高い」と伝えている。また、95マイルの速球を武器に投手を務めた経験もあるが、ホワイトソックスはコラスを投手としてプレーさせることを考えておらず、ホワイトソックス入団後は外野手に専念して「打者一本」で勝負することになるようだ。

コラスは現在、ドミニカ共和国でトレーニングを続けており、今冬はフェルナンド・タティスJr.(パドレス)の父であるフェルナンド・タティスSr.が監督を務めるチームの一員としてウィンター・リーグでプレーする予定となっている。ちなみに、パドレスでスター遊撃手として活躍するタティスJr.は2015年7月にホワイトソックスと契約してプロ入り。2016年6月にジェームス・シールズとのトレードでエリック・ジョンソンとともにパドレスへ放出された。

コラスはソフトバンクとの契約下にあった2020年1月にメジャーリーグ球団との契約を目指して亡命。同年2月にNPBから制限選手として公示されたが、コラス側は契約がソフトバンクとキューバ野球連盟の交渉によって定められたものであるとして契約無効を主張していた。最終的には同年12月にソフトバンクが保留選手から外し、コラスは自由契約に。その後、コラスはメジャーリーグ球団と契約可能なFA選手として公示され、現在に至っている。

© MLB Advanced Media, LP.