新幹線長崎ルート 「良い知恵出したい」 佐賀との協議で赤羽国交相

 九州新幹線長崎ルートで未着工の新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)を巡り、与党検討委員会がフル規格での整備に向けて地元負担軽減の方向性を示したことに関し、赤羽一嘉国土交通相は28日の閣議後の会見で「佐賀県との間でしっかりと議論を行い、良い知恵を出していきたい」と述べた。
 与党検討委は26日の会合で、交付税措置の比率を最大限引き上げる財政負担軽減策や、並行在来線の運行にJR九州が関与するといった方針を協議。国交省は31日に佐賀県とオンラインで協議を行い、与党方針を説明して理解を求める。
 赤羽国交相は会見で「全国の新幹線ネットワークにしっかりとつなげることが地方創生、防災減災の観点から大変重要。西日本地域の未来にとってどのような整備の在り方が望ましいか、しっかり議論を積み重ねたい」とした。

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