長崎県などは29日、県内4市2町で新たに計12人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。クラスター(感染者集団)が発生した西彼時津町の長崎百合野病院では新たに入院患者1人が感染。また長崎市は、医療機関で入院治療中だった市内の80代無職男性が28日に亡くなったことを明らかにした。同市の累計死者数は37人となった。
長崎百合野病院で感染が分かったのは入院患者の70代無職男性。これまでの検査では陰性だったが、27日に発熱と喉の違和感が出て、28日に陽性が判明した。濃厚接触者1人の陰性は確認済み。同病院での感染者は職員3人、入院患者11人の計14人となった。
諫早市の職業非公表の50代男性は、県内陽性者の接触者として24日の検査では陰性だったが、28日に微熱が出て検査を受け、陽性が判明した。長崎市では4人の感染を確認。いずれも市内陽性者関連だった。
佐世保市の20代男性会社員、年代非公表の女性パート従業員、20代無職男性と島原市の年代非公表の無職男性、北松佐々町の20代男性会社員の計5人は初発事例。うち佐々町の男性については濃厚接触者ら25人の検査を調整中。