中五島高生が“会社”創立へ準備 CFで活動資金募る

商品開発について熱心に意見を出し合う生徒たち=新上五島町、中五島高

 新上五島町宿ノ浦郷、県立中五島高(岡田一幸校長、77人)の3年生が、商品開発や販売実習を目的とした模擬会社「飛楽(ひらく)」の創立準備を進めている。6月23日に総会を開く予定。クラウドファンディングで活動資金を募っている。
 取り組むのはビジネスキャリアコースの23人。ビジネスの諸活動を実行する能力と、郷土愛を深め地域活性化を担う人材の育成を図るのが狙い。
 生徒たちは意見を出し合って取り扱う商品を選定。食品や衣類、バッグなどを販売する予定。デザインや製作、発注も自分たちで手掛ける。創立総会後すぐに販売実習が始まるため、急ピッチで準備をしている。
 「飛楽」社長に就任予定の平山飛鳥さん(17)は「島のために貢献したいと思い、ツバキやクジラのイラストを使っている。高齢者が多いことを考慮した商品づくりもしたい」と話す。
 町内での販売実習の予定は次の通り。時間はいずれも午前9~11時。
 ▽7月5日、五島うどんの里(有川郷)、メル・カピィあおかた直売所(青方郷)▽同6日、奈良尾医療センター玄関前(奈良尾郷)、若松港ターミナル(若松郷)▽同7日、カミティ(浦桑郷)

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