藤沢・村岡新駅の近接地でまちづくり始動 ファミレス跡地に飲食店やオフィス

ファミレス跡地で新たなまちづくりを進める早坂さん=藤沢市

 人口増加が続く神奈川県藤沢市村岡地区でウィズコロナ、ポストコロナ時代を見据えた新たな民間のまちづくりプロジェクトが始動した。対象エリアは同市弥勒寺のファミリーレストラン跡地約1700平方メートル。藤沢駅へ徒歩通勤圏で、周辺には大手事業所や総合病院が立地しているほか、東海道線の「村岡新駅(仮称)」の予定地も近接。地域のランドマークとして、新しい生活様式や働き方にかなうにぎわい創出を目指す。

 新たなプロジェクトは「弥勒寺Rebuild」と名付けられ、地元の湘南村岡不動産が進めている。同社の早坂浩治社長は総合建設会社勤務を経て、「村岡地区を子どもたちがずっと住み続けたいまちにしたい」との思いから、2013年に同社を設立。周辺環境にマッチした木の外壁が印象的な店舗と住宅の街区「ハナミズキプロジェクト」などを手掛けてきた。

 今回のプロジェクトは、県道沿いの好立地に1986年から営業を続けていたファミレスの閉店がきっかけとなった。地域の人々が集う「集会場」的な役割を担っていたが、昨年11月、コロナ禍の影響などで営業を終了した。

 村岡地区周辺は交通や生活の利便性が高く、周辺では大規模な区画整理事業が行われるなど市内屈指の人口増加エリア。早坂さんは、ファミレス跡地に新しい形でコミュニティーの拠点を継承することが必要と考え、土地所有者と協議。具体化へ向けプロジェクトを立ち上げた。

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