大自然で伸び伸び 84頭秋まで 牛の放牧始まる 妙高市の笹ケ峰牧場

 妙高市の笹ケ峰牧場で5月28日、今年の牛の放牧が始まった。84頭が秋までの間、自然豊かな環境で過ごす。

 JAえちご上越が管理する同牧場は広さ108ヘクタール。標高1300メートルに位置する。放牧は牛の骨格強化や畜産農家の労力軽減を目的として10月下旬まで行われる。

 今年の放牧頭数は和牛29頭、乳牛55頭といい、昨年より多い。県内6市の畜産農家21軒が預けた。

 牛はこの日、人に引かれてトラックを降り、体重測定やワクチン接種を受けた後、放牧地へ向かった。

場内をゆっくり歩く牛

 同JAの岩崎健二常務理事は開牧式で「(笹ケ峰牧場は)日本の誇れる牧場。安全を第一に、畜産振興につなげたい」とあいさつ。

 日本短角種4頭を放牧に出した荻谷畜産(上越市)の金井達也さん(37)は「牛舎にいるより足腰が良くなる。伸び伸びと過ごしてくれれば」と話した。

 牧場内には複数の湧水がある。管理道の一部が観光遊歩道として一般開放されている。

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