事故で大破のブルーライン、安全研修に活用へ 横浜市交通局が方針

横浜市交通局の職員らがオーバーラン事故を振り返った講習会=2020年1月(同局提供)

 2019年8月に横浜市営地下鉄ブルーラインの踊場駅(横浜市泉区)構内で起きたオーバーラン事故を巡り、市交通局の三村庄一局長は31日の市会常任委員会で、大破した先頭車両を保存し、同局の全職員約1500人の安全研修に活用する考えを明らかにした。

 事故は同年8月29日午前8時35分ごろ、同駅構内の引き込み線で発生。車両は停止位置を越えて約30メートル前方の壁面に衝突し、運転士が軽傷を負った。

 同局によると、先頭車両のみ上永谷車両基地(同市港南区)で暫定的に保存しており、事故の衝撃を伝える教材としての活用を模索。

 昨年1月には同局の職員110人が参加する講習会を、今年4月には新規採用職員ら約90人を対象にした研修を実施したという。

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