【全仏OP】大坂なおみのコーチが語った会見拒否の〝真意〟…影響力を使い問題提起

大坂の会見拒否問題は世界に広まっている(ロイター)

女子テニスの世界ランキング2位・大坂なおみ(23=日清食品)による4大大会「全仏オープン」の会見ボイコット問題で、コーチを務めるウィム・フィセッテ氏(41)が大坂の〝真意〟を明かした。

大坂の行動が全世界で大きな波紋を呼ぶ中、ドイツ誌「シュピーゲル」が大坂のコーチであるフィセッテ氏の見解を掲載した。

「なおみは報道陣と話すことが重要であることを理解している」とした一方でこう続ける。「いくつかの根本的な問題を懸念している。米国では、スポーツ選手が報道機関とのやりとりにおいて、もっと自由を求めるという問題が今非常に話題になっている。彼らは、一日でも体調が優れない場合には罰を与えると脅かされたくないんだ」。会見は状況によって自由に拒否する権利があっていいという主張があるようだ。

そのうえで同氏は「なおみは自分のステータスを使って問題を特定し、物事を変える能力を持っている」と指摘。大坂が自らの影響力を使って問題提起し、スポーツ界における会見の義務を変えようとしているというわけだ。

大坂の狙い通りに会見ボイコットがスポーツ界に一石を投じることになるのか。今後の展開に注目が集まる。

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