中日・山下斐紹が支配下登録 与田監督は「打率10割を目指してほしい」とハッパ

支配下契約会見に臨み与田監督(左)の隣でガッツポーズをする山下

中日の山下斐紹(あやつぐ)捕手(28)が1日、球団と支配下契約を結び、バンテリンドームで記者会見を行った。年俸は育成契約と同じ600万円(推定)で背番号は「209」から「39」へ変更となった。

昨オフに楽天を戦力外となり、育成契約で中日入りすると、ここまで二軍戦で35試合に出場し、79打数19安打で打率2割4分1厘。5本塁打、14打点はいずれもチームトップを誇り「支配下になりたいと必死にやってきた結果。昨年に戦力外になってドラゴンズに拾っていただいて育成だったが、自分は(ソフトバンクに)ドラフト1で入っている。その逆として支配下を目指す方の立場として『また一から頑張ろう』と与田監督に声をかけていただき、そこから支配下になれて光栄です」と喜んだ。

楽天時代はコーチと選手の関係だった与田監督は「打率は低いが勝負強さ、持ち味の長打力が非常に良い。いい状態のときに支配下登録して一軍で使いたい。よりチャンスでしっかり打てるように(打率)10割を目指してやってもらいたい」と期待を寄せた。

山下は3球団目となるドラゴンズの印象について「たまに暗いところがあったので、そこは僕の明るさで盛り上げられたらなと思ってキャンプからやってきた。そこは一軍に行ってもやりたい」と一軍でもムードメーカーとなれるように張り切っている。

1日からはロッテとの3連戦(バンテリン)を控え、もっか交流戦の真っただ中。パ・リーグを知る男とあって「捕手として相手の打者の特徴を分かっている。そこはチーム内で話し合いながら自分からも発信したい。聞いてもらったら全て答える。あとはパ・リーグは投手の真っすぐが強いので、自分も直球への強さを出していけたらいい」ときっぱり。

その上で「今日からスタート。持ち味の明るさと元気、アグレッシブさを存分に出してチームの勝利に貢献したい」と意気込んでいる。

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