レッドブルF1、モナコでのペレスのパフォーマンスに満足。2022年のラインアップは夏以降に決断へ

 レッドブル・レーシングのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、寛容さや辛抱強さで知られているわけではない。しかしマルコはセルジオ・ペレスに、主戦力であるマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルに留まる価値があると証明するために、8月末までという期限を与えた。

 これまでのところ、ペレスはメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスに対する戦いにおいて、フェルスタッペンを適切にサポートする任務を果たせていなかった。だがフェルスタッペンが優勝した第5戦モナコGPでペレスは4位入賞を果たし、レッドブルが2013年以来初めてコンストラクターズ選手権の首位に立つことに貢献した。

 ペレス自身はレースにおけるスペシャリストとして実力を示してきたが、予選での成績とフェルスタッペンにとって理想的なパートナーであるかどうかについては、懸念が持たれている。

2021年F1第5戦モナコGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

「ポジティブなことから始めよう。それはレースでの彼のパフォーマンスだ」とマルコは『Formel1.de』に語った。

「モンテカルロで我々がオーバーカットを選んだ時、彼はそれ(パフォーマンス)を証明した。その後、3、4周の間に非常に古いタイヤでファステストラップを記録した。だからレースペースはある」

 しかしマルコによると、レッドブルはセカンドドライバ―についてはしばらくの間何の決定も下さないという。

「我々は少なくとも夏まではそのことについて考えない。ドライバー市場では、我々は非常に人気のあるパートナーだ」

「今は世界選手権に完全に集中しており、来年誰がマックスのチームメイトになるのかについて何も問題はないと考えている。間違いなく競争力のあるドライバ―になるだろうが、時間はある」

2021年F1第5戦モナコGP セルジオ・ペレス&マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 ピエール・ガスリーはアルファタウリから再び昇格できるだろうか? ガスリーは2019年に当時のトロロッソに降格となったが、彼はその後、昨年9月のイタリアGPで果した優勝によって、レッドブルが何を失ったかを示した。

「もし私が正しければ、ガスリーの契約はさらに2年続くだろう。それは彼をレッドブルとアルファタウリ両方に配置することを可能にする契約だ」

「だが、同じことがここにも当てはまる。2022年のドライバ―についてはまだ考えていない。それは8月の夏休みの間にすることで、それから決断を下すことになる」

2021年F1第5戦モナコGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

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