日本オリンピック委員会(JOC)は1日、東京五輪の日本選手団に向けたワクチン接種を本格的にスタートした。
この日は都内のナショナルトレーニングセンター(NTC)で、選手団の役員と6つの国内競技団体(NF)の約200人が国際オリンピック委員会(IOC)から提供されたワクチンを接種。福井烈団長(63)は「国民のみなさまの接種に影響を及ぼさないことが大前提。接する人との感染リスクを減らすことが日本社会全体へのリスクを減らす取り組みだと考えている」と理解を求めた。
一部のアスリートからはワクチン接種に対して不安視する声が出ている点については「もちろん接種する、しないは本人の意思を尊重する。(接種した選手と)まったく何も変わらない。守らないといけないルールをしっかり守っていく」と説明した。
また、現時点では副反応などによる体調不良の報告はなかったといい、尾県貢総監督(61)は「密にならず、長く待たずに打てた。居合わせた選手たちも『本当に安心して練習ができる』『安心して競技ができる』などと話してた」と振り返った。
JOCでは選手、監督ら約1600人を対象に、7月20日ごろまでに2回目の接種を終える計画を立てている。