阪神は1日のオリックス戦(甲子園)を2―5で敗戦。矢野燿大監督(52)は「2番・遊撃」で先発したルーキー・中野拓夢(24)に一層の奮起を求めた。
試合自体は接戦だったが、2―2出迎えた8回に中継ぎ陣が3点を失って決着。ただ、指揮官が注文を付けたのは「今日は2つとも拓夢になっちゃったってのはあるんだけど…」と中野の好守における2つのプレーだった。守備では決勝点につながった8回一死一塁で杉本の打球処理後、二塁へ悪送球。攻撃では、初回無死二塁から犠打で送れず、三振に倒れた。いずれも自軍への流れを断ち、相手を助ける格好となった。
矢野監督は「若い選手を使っている以上、使っているこちらの責任でもあるんだけど、アイツ自身がこっからどうするか?(周りから)『コイツがエラーするんだから仕方がない』ぐらいに思われるぐらいのことを、これからやっていく必要がある」。24歳のルーキー遊撃手に向け、苦い経験を今後の糧とする必要性を説いていた。