変異株に置き換わり 長崎県内 直近1週間も100%

 長崎県は1日、直近1週間の新型コロナウイルス感染者に実施したスクリーニング検査で、従来型より感染力の高い変異株疑いが前週に続き、100%だったと発表した。県は「(従来株から)英国由来の変異株にほぼ置き換わっている」との判断を示した。
 5月24~30日に確認された感染者63人のうち、感染経路不明者ら11人を検査。10人に変異株の疑いがあり、1人は「判定不能」だった。県内でこれまでに変異株と確定したのは、英国由来の137人(前週比34人増)。587人の検体は国立感染症研究所で変異株かどうか検査している。
 県は、検査状況についての公表を1日でいったん終了。検査は継続し、今後インド由来の変異株などが確認された場合、公表するとしている。
 県は同日、医療従事者向け優先接種の進捗(しんちょく)状況も発表した。30日時点で1回目の接種は95%、2回目は69%。県によると、6月中には2回目まで全て終わる見通し。同日までの1週間で接種後に副反応疑いの症状があったのは86人(男性16、女性70)。頭痛を訴えた50代女性がくも膜下出血と右中大脳動脈瘤(りゅう)と診断され、入院した。


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