牧区の牧商工会と清里区の清里商工会は、来年4月1日の合併について基本合意し、1日、基本協定に調印した。今後合併に向けた「推進協議会」を設けて名称、組織などを決定し、12月中の合併調印を目指す。
県は財政難を理由に、地域の小規模事業者数が100未満の商工会に対し補助金の交付を行っていない。牧商工会は小規模事業者数74、清里商工会は78で、いずれも要件を満たさない。両商工会は後継者不足や人口減少に拍車が掛かる中、合併して規模を大きくすることで会員向けサービスや組織の維持・充実を目指す考え。
合併は牧商工会が解散し、清里商工会が包括的に引き継ぐ形で行う。牧商工会の飯田一郎会長は「1年間かけて調整してきたことを、この1年で総仕上げしたい」と述べた。清里商工会の綿貫寿造会長は「もともとの人的・経済的交流を生かして連携していきたい」とした。
合併後の名称は、清里と牧の二つを入れる方向で調整を進めている。