北陸新幹線建設・活用促進期成同盟会 早期開業やトキ鉄支援 さらなる要望決議

 北陸新幹線建設・活用促進期成同盟会(会長・花角英世知事)は5月31日、上越市本城町の高田城址公園オーレンプラザで、本年度の総会を開いた。

 北陸新幹線の早期全線開業・整備、「かがやき」の県内駅停車など7項目を鉄道事業者、関係機関に要望することが決議された。

花角知事の代理として、米澤朋道副知事があいさつした
顧問を代表し、小山芳元県議があいさつした

 同会は昭和47年、北陸新幹線および羽越新幹線の建設促進を目的に設立。県と上越、糸魚川、妙高3市を含む6市村の行政、商工関係団体などで構成し、上越・北陸新幹線直行特急実現期成同盟会と合同で要望活動を行う。

 令和2年度は観光イベントへのブース出展を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止された。要望活動に関しても、対面ではなく郵送などで行った。

 同5年度末の開業に向け金沢―敦賀間で行われている工事の進ちょく率を報告。5月1日現在、用地取得は99%、トンネル掘削は100%、全体で98%となっている。

 並行在来線「えちごトキめき鉄道」に関し、同ウイルスの感染拡大に伴う利用者の減少など、経営環境の厳しさが増している現状があり、路線の維持確保に向け「貨物調整金制度の見直しによる支援の拡充」「運営費補助等の支援制度の創設」「変電所などの大規模な更新投資に対する支援予算の確保」などの要望が決議された。

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