神奈川県内一のコメ生産量を誇る平塚市で、田植えが始まった。
高齢農家らが所有する田んぼで作業を請け負う農業生産法人「湘南ライスセンター」(同市大島)は今年から無人自動田植え機を導入し、省人化を図る。JA湘南によると、無人機導入は県内で初めてという。
無人機は、衛星利用測位システム(GPS)を使い、位置情報に基づいて正確に苗を植え、同時に肥料や農薬を散布できる。
田植え機は通常、運転手やサポート役として3、4人の人手が必要だが、サポート役2人で済むという。
同センターは、市東部の豊田、神田地区などの農家約80軒の田んぼ計約20ヘクタールで作業を受託している。
農家の高齢化に伴い受託件数が増加し、負担が増しているため、市の補助金を活用して無人機1台(約700万円)を購入した。