もう「カモ」とは呼ばせない。DeNAが3日、ソフトバンク戦(横浜)で4―3と競り勝った。このカードを2勝1分けとし2012年以来、9年ぶりとなる交流戦での対ソフトバンク戦勝ち越しを決めた。
先発した2年目右腕の坂本が6回無失点と好投。バトンを引き継いだエスコバーが打球直撃のアクシデント直後、松田に同点3ランを被弾して試合を振り出しに戻されたが、チームはすぐに流れを再び手繰り寄せた。その裏の攻撃で一死二塁から8番・大和が左翼フェンス直撃の勝ち越し打。これが決勝点となり、リリーフ陣も1点を守り切るとハマスタは歓喜の渦に包まれた。
試合後の三浦大輔監督(47)は「本当に皆が粘り強く戦ってくれた」と安どの表情を浮かべ「勝負強いところは、さすが大和。ああいうところでしっかり仕事をしてくれる。ベテランの力だと思う」と打のヒーローを称えた。
そして坂本については「状態自体はめちゃめちゃ良かったわけではないが、うまく我慢強くバッテリーで変化球をまじえながら抑えてくれたと思う」と評しながら満足げに語った。
ホークス3連戦で勝ち越したことに関して質問が向けられると「9年ぶりですか…」と思わず苦笑い。さらに続けて「過去は過去なので今年は今年で戦っていく。本当に状態が良くなってきていますし、いつも言っていることだが、これをつないでつないで、皆で戦っていくだけ」と述べると、最後は表情を引き締めていた。