【新型コロナ】神奈川県の余りワクチン通知システム、7日の運用困難に 市町村「住民への周知期間足りない」

定例会見に臨む黒岩知事=県庁

 新型コロナウイルスの住民向けワクチン接種で予約のキャンセルが生じた場合、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用して希望者が代わりに接種できる神奈川県のシステムについて、想定していた7日の運用開始が困難になっていることが4日、分かった。

 導入を検討する市町村側から、住民への周知期間不足が指摘されたため。

 県議会からは県の調整不足を批判する声が上がった。

 システムは全国の都道府県で初の取り組みとして、1日に黒岩祐治知事が発表。

 住民接種は市町村が担っており、県はワクチンを無駄にしないよう支援する目的でシステムを用意した。

 導入費用は高齢者接種の完了を見込む2カ月間で約100万円で、県は7日から一部地域で試行的に運用を始める予定だった。

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