【南米選手権】母国開催だけど…ブラジル代表主将が出場辞退か コロナで47万人死者

Rマドリードに所属するカゼミロ(ロイター)

13日開幕の南米選手権に臨むブラジル代表キャプテンのDFカゼミロ(29=レアル・マドリード)が大会出場を拒否する可能性が出てきたと、英紙「デーリー・メール」が報じている。

コロンビアとアルゼンチンの共同開催で行われる予定だった南米選手権は国内情勢の悪化と新型コロナウイルス感染拡大により、急きょブラジル開催が決まった。同国内も深刻なコロナ禍にあり各開催都市から国際大会の実施に批判が噴出。DFカゼミロも母国開催に不満を持ち、大会不参加の意向を持つと伝えられている。

同紙によると、記者会見したブラジル代表のチチ監督(60)はカゼミロら代表イレブンが大会を辞退する可能性について「彼ら(選手たち)は意見を持っている。そして彼らは適切な時期にそれを一般に告白するだろう」とし「それが、私たちのキャプテンのカゼミーロがここ(会見)に不在の理由です」とコメントした。

ブラジル代表選手たちはブラジル開催が決まって以降、一人も取材に応じていないが、すでにブラジル国内では新型コロナウイルスで約47万人も死者が出ており、カゼミロ以外にも〝危険地域〟での南米選手権でのプレーを中止したい選手がいるとみられている。

W杯南米予選エクアドル戦(4日)に臨むチチ監督は「南米選手権は非常に重要です」と話しているが、果たしてベストメンバーで臨めるのだろうか。

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