【サイバーフェス】ノア清宮とのライバル対決に臨むDDT竹下「シングルに近づいていると思う」

ノアとの戦いに臨む竹下幸之介と上野勇希

新たなライバルストーリーが生まれるか。DDTのエース・竹下幸之介(26)が、ノア・清宮海斗(24)との再会マッチへ思いを語った。

DDT、ノア、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスの4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル2021」(6日、さいたまスーパーアリーナ)では上野勇希(25)と組み、清宮、稲村愛輝(28)組と「DDT対ノア団体対抗戦」で激突する。

清宮とは2019年8月26日の「TAKAYAMANIA」(後楽園)の6人タッグ戦以来となる2度目の遭遇だ。当時は竹下がKO―D無差別級王座、清宮はGHCヘビー級王座をそれぞれ保持し、若き王者対決として注目された。

竹下は「あの時からすでに竹下対清宮の期待値は高かったと思う。結局あんまり触れ合わずに終わった。今のプロレス界で珍しく、ファンの中で幻想が高まったカードだと思う」と語る。

驚くほどたどってきた道は似ている。団体の期待を背負い、ともに最年少でそれぞれの団体の至宝を巻いた。現在の境遇も同じだ。DDTでは51歳の秋山準がKO―D王座を巻き、ノアは58歳の武藤敬司がGHC王者に君臨。竹下と清宮はシングル戦線で浮上できずもがき苦しんでいる。

竹下は「頭打ちの今、戦えるといいんじゃないかと思っていた。ノアのプロレスというものがあって、清宮選手はそれを変えようとしている。僕も同じ。それって孤独なんです。それが分かるので、この戦いで一気に火がつけば」と期待をかける。

2人の戦いはこれで終わらない。「お客さんが見たいと思えばシングルまでいくべきだと思う。6人タッグで始まり今回がタッグマッチとなれば、シングルに近づいている」と一騎打ちを見据えた。

「僕らのためにこのサイバーファイトフェスがあったんだとしないといけないですね」と表情を引き締めた竹下がビッグマッチの主役を奪う。

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