巨人・戸郷翔征投手(21)が5日の日本ハム戦(東京ドーム)に先発し、7回途中6失点で降板した。
6回までは申し分ない内容だった。許した安打は2本で三塁すら踏ませない好投。しかし、1―0の7回に落とし穴が待っていた。一死一塁から王柏融に直球をとらえられ、右中間へ逆転2ランを浴びた。
動揺が収まらなかったのか、渡辺には四球を与え、石井一には右前打を許して一、二塁。ここでベンチから桑田投手チーフコーチ補佐がマウンドへ向かったが、戸郷は続く石川亮にはストレートの四球で満塁の大ピンチを招いた。
それでも、ベンチの原監督は腕組みをしたまま戸郷を交代させることなく、続投を指示。この決断がまさかの展開を生んだ。代打・高浜にカウント1―1から投じた149キロ直球を左中間スタンドへ放り込まれ、最悪のグランドスラムとなった。
1点リードから悪夢の一挙6失点。戸郷はここで降板となり、6回まで3安打1得点に封じられていた打線には重いビハインドとなっている。