巨人・宮本和知投手チーフコーチ(57)が5日の日本ハム戦(東京ドーム)で、逆転2ランを浴びた後、一死満塁での戸郷翔征投手(21)続投の狙いを説明した。
6回まで2安打無失点に抑えていた戸郷が、1点リードの7回一死一塁、王柏融に逆転2ランを浴びた。動揺したのか右腕は2四球と安打で一死満塁とピンチを広げた。代打・高浜が告げられても巨人ベンチは動かず。右腕は3球目の149キロ直球を左翼スタンドに運ばれた。
6失点KOとなった右腕に宮本コーチは「もうひと踏ん張りを期待しました。ここを抑えて成長していってもらいたいという我々の願望もありました。今、戸郷というのは、若手の中でも今後のエースを狙う1人だと思ってますし、そうなった時に踏ん張りというのを勉強してほしかった」と続投理由を明かした。
同コーチは試合後、戸郷とじっくりと話し合ったという。「(2ランを)打たれた後のフォアボールは厳重に注意しました。エースになるためには残り3イニング、ウチの攻撃があるわけだし、1点(差)で何とかしのいでくれれば」(宮本コーチ)
首脳陣の高卒3年目右腕への期待は大きい。「エースの条件はそういうところ。いい反省材料になったんじゃないでしょうかね」と同コーチはうなずいた。若き右腕がこの屈辱を糧とできるか。