県教委賞に福島さん(相浦西小4年) トヨタ交通安全絵画コン 入賞作展示始まる

絵画のモデルにした祖父と妹と一緒に笑顔を浮かべる特選受賞の福島さん(中央)=長崎市、長崎新聞社1階ロビー

 第53回トヨタ交通安全絵画コンクール(長崎新聞社、トヨタ自動車グループ各社主催)の入賞作の展示が5日、長崎市茂里町の長崎新聞社1階ロビーで始まった。14日まで。
 特選の一つ、「県教育委員会賞」は、佐世保市立相浦西小4年の福島由菜さん(9)が受賞した。「交通安全」というテーマの絵を考えた時、真っ先に浮かんだのが近くに住む祖父、真如賢治さん(77)の姿。賢治さんは10年ほど前から毎朝、交通安全指導員として通学路で地域の子どもたちを見守り続けている。幼い頃から見てきた由菜さんは「(雨の日も風の日も立って)すごいと思う」。
 作品には4月から一緒に登校する1年生の妹、里菜さん(6)も描いた。特賞が決まり「うれしかった。(賢治さんだけでなく)毎朝立ってくれている近所の人たちにありがとうの気持ちを伝えたかった」と由菜さん。賢治さんは「応募したことも知らず、びっくりした。体が元気なうちは子どもたちを見守っていきたい」と笑みをこぼした。
 コンクールには県内の園児・児童から1344点の応募があり、特選10点、入選40点、佳作80点の入賞計130点を選んだ。表彰式は新型コロナウイルス感染防止のため、中止した。

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