【U―24ガーナ戦】DF吉田麻也 OA枠の責務「かわいい選手たちが削られたらいかなきゃ」

試合後、オンライン取材に応じたDF吉田麻也

オーバーエージ(OA)枠の一員としてU―24日本代表デビューを飾ったDF吉田麻也(32=サウサンプトン)とDF酒井宏樹(31=マルセイユ)が、OAとしての自覚を激白した。

主将を務める吉田は「プレッシャーはいつも以上にあった。いくらキャリアや経験があっても、実際に選手とやって感じてもらって認めてもらわないといけない」と自らもアピールする場であることを強調した。

後半26分にはMF田中碧(川崎)が相手から激しいチャージを受けた際に鬼の形相で猛抗議。「僕はMF長谷部(誠=Eフランクフルト)さんみたいに優等生ではないので、かわいい選手たちが削られたらいかなきゃいけない」と苦笑い。「それもゲームマネジメントの一つなので。実際にそのプレーの後はラフプレーがなくなったと思う。試合をマネジメントする一つの術」と冷静な判断のもとクレバーな面も見せた。

一方の酒井は「まだまだ連係不足。選手を知るところから始めていかないといけない。選手のタイプを知っていかないと。ぼくもイージーミスがあったし、細かい調整をしていきたい」と気を引き締める。

「本大会ではこれだけ圧倒するとか大差はないと思う。国内組、国外組と関係なくポテンシャルが高い選手が多いので、彼らのストロングポイントを出させ続けることが僕の仕事」とOAとしての役割を全うする覚悟だ。

OAの働きが東京五輪での躍進のカギを握るだけに、今後どれだけチームに順応できるか注目が集まる。

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