日本サッカー協会は20日、国際親善試合に臨む東京五輪世代のU―24日本代表メンバーを発表し、本大会で3人まで登録できるオーバーエージ(OA)枠に元日本代表MF本田圭佑(34=ネフチ・バクー)を選出しなかった。
今回、OA枠で選ばれのは、A代表の主力3人でキャプテンを務めるのDF吉田麻也(32=サンプドリア)、DF酒井宏樹(31=マルセイユ)、DF遠藤航(28=シュツットガルト)。すでにクラブ側の了承を得ており、東京五輪の最終登録メンバー18人入りも確実となった。
その一方、かねてOA枠での選出を熱望していた本田は不選出。Jクラブ関係者は「もともと厳しいと思っていたし、森保(一)監督(52)が選ぶとも思っていなかった。パフォーマンスもそうだけど、ケガもあってプレーしていない時期も長かったし…。逆にそれでも本田を選んでいたら選手たちからも反発が出たと思うね」とし、当然の結果という。
ただ、本田については自身の〝戦略ミス〟との見方も出ている。同関係者は「OAのために(レベルの高い)欧州に戻り(ポルトガル1部)ポルティモネンセに移籍しようとして失敗したけど、あの時点でJリーグに復帰していれば、アピールする機会はあったのかもしれない。かたくなに『日本(に戻ることは)はない』と言っていたから、次(ネフチ・バクー)が決まるまで時間がかかった」と指摘。その上で「もちろん、あの時点で本田を取るJクラブがあったかは別問題だけど」としながらも「選出の可能性? 活躍できていれば、あったかもしれない」と語っていた。
本田はネフチ・バクーと今季限りの契約で今後のことについては未定としている。2018年ロシアW杯後には現役引退も視野に入れていただけに、OA不選出が確実となったことで、今後の去就も注目されそうだ。