【解説】GHQ「プレスコード」による検閲とは

 終戦後、日本を占領統治した連合国軍総司令部(GHQ)は1945年9月「プレスコード(新聞準則)」を発令。新聞や雑誌による米国批判、軍国主義の宣伝などを禁じ、該当部分があれば削除や発禁を命じる検閲を全国で展開した。雑誌は47年ごろまで、出版前にゲラ刷り2部を民間検閲局に提出する「事前検閲」が行われ、その後は出版後に提出する「事後検閲」に移行した。49年の検閲廃止までに提出された日本の出版物や関連文書などの膨大な資料は、後に米メリーランド大に移管され「プランゲ文庫」として研究用に公開されている。

 


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