定額支払えば手数料無料 FFG傘下「みんなの銀行」 サービス提供を開始

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)傘下でインターネット専業の「みんなの銀行」(同市)は28日、サービス提供を始めた。スマートフォンのアプリで口座開設などすべてのサービスを完結できるのが特徴。定額料金の支払いで一部サービスの手数料が無料になるなどの「サブスクリプション(サブスク)」も導入した。
 口座開設は24時間365日可能で、28日は午後4時ごろまでに1500口座が開設されたという。同行は年間40万口座、3年で120万口座を目標としており、「滑り出しは順調」としている。
 サブスクは月額600円の「プレミアムサービス」。現金自動預払機(ATM)の出金手数料が月15回まで、他行への振込手数料が月10回まで無料になるといった優遇措置がある。試用期間として申し込みから1年間は無料で提供。金融機関の個人向け商品・サービスでのサブスク導入は初としている。
 同日オンラインで記者会見した横田浩二頭取は「便利で快適な銀行が実現した。デジタル技術をてこに、さまざまなサービスを展開していきたい」と述べた。

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