65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチンの接種を巡り、横浜市は6日、みなとみらい21地区の複合施設「横浜ハンマーヘッド」に設けた大規模接種会場での接種を開始した。
同市には全国の市区町村で最多の約97万人の高齢者がいる。
ハンマーヘッドでは7月末まで毎日、接種を行い、期間中に高齢者約9万2千人がワクチンを受ける見込み。市は、大規模接種で効率化を進め、政府方針の7月末までの高齢者への接種完了を目指す。
初日の6日は2958人が接種を受けた。会場では医師や看護師、運営スタッフら約240人が対応した。
普段は出入国手続きをする1階のCIQホール(約3千平方メートル)に予診や接種コーナー、待合スペースを設けた。
利便性を確保するため、桜木町駅から無料のシャトルバスも運行した。
接種した同市栄区の女性(77)は「感染防止のため1年半ほど電車に乗らず、歩いて行ける範囲で生活している。2回の接種が終わったら気兼ねなく外出してみたい」と話した。