ワクチン充塡作業 長崎国際大で薬剤師向け研修会

 新型コロナウイルスの大規模接種を前に、佐世保市の長崎国際大で6日、注射器への充塡(じゅうてん)作業の流れを学ぶ薬剤師向け研修会(同大と県薬剤師会、市薬剤師会共催)があった。ワクチン接種に関わる医療従事者を増やし、接種率の向上につなげる。
 県は大規模接種会場を長崎、佐世保両市に12日開設する予定。同大によると、薬剤師も充塡作業を担うよう県が県薬剤師会に依頼。普段の業務で注射器を扱っていない薬剤師もいるため研修会を実施した。
 薬剤師75人が参加し、同大の薬学部教員27人が指導に当たった。班ごとの実技研修では教員らが、バイアル(瓶)から充塡する際の注射器の針の向きや注射器から空気を抜く方法などを説明した。参加した女性(51)は「接種会場ではスピードが大事になると思う。正確に早くできるよう自宅でも練習して臨みたい」と話した。


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