高齢者 早めに避難 高鍋で土砂災害想定し訓練

防災訓練で指定避難所に避難する住民ら

 高鍋町・家床地区(63戸)で6日、土砂災害を想定した防災訓練があった。住民や町消防団員、町職員ら約50人が参加。避難経路などを確認し、土砂災害への意識を高めた。
 訓練は土砂災害防止月間(6月)に合わせ、町が実施。大雨で同地区に警戒レベル3の「高齢者等避難」、続いて同レベル4の「避難指示」が発令されたとの想定で行われた。
 防災行政無線などで避難が呼び掛けられる中、住民は指定避難所の「南薩食鳥宮崎工場」に徒歩で避難。工場内では県砂防ボランティア協会会員による講習会もあり、土砂災害が近年増加傾向にあることや早期避難の大切さを再確認した。
 同地区の一部は土砂災害警戒区域に指定されている。参加した農業、原喜久子さん(81)は「集中豪雨がいつ発生するかと思うと怖い。これまで近くで土砂災害は起きていないが、早めに避難したい」と話していた。

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