【新型コロナ】川崎市でもワクチン大規模接種始まる 初日は1976人

ワクチン接種を終え、経過観察する来場者=川崎市中原区

 川崎市が市内に設けた新型コロナウイルスワクチン大規模接種会場で7日、65歳以上の高齢者を対象とした接種がスタートした。初日は予約済みの1976人が接種を受け、副反応の報告はなかった。同会場は8月1日まで毎日稼働し、市は5万4千人(計10万8千回分)の接種を見込んでいる。

 会場は同市中原区のNEC玉川ルネッサンスシティホールで、医師や看護師ら約70人が対応。来場した市民は医師による予診の後、看護師から米モデルナ社製ワクチンの接種を受けた。混雑した時間帯には、受け付けスタッフを増やして対応する場面もあった。

 接種を終えた多摩区の無職男性(75)は「打ち終えて、ほっとした。感染すると命に関わるので、2回目を打っても感染対策は続けたい」。高津区の主婦(88)は「普通の注射より痛くなかった」としながらも、他の接種会場で予約が取れなかった苦労を吐露した。

 市によると、65歳以上の市民は約31万人で、大規模会場の予約枠(7月4日までは1回目)は1日当たり2千人。7日時点の予約は3万4千件で、23日以降は空きがあるという。市担当者は「思ったより円滑に流れた。このまま接種が順調に進めばいい」と説明。来場予定者には「蒸し暑い季節のため、受付時間の5分前をめどに来てほしい」と呼び掛けている。

 県内では横浜市も横浜・みなとみらい21(MM21)地区の複合施設「横浜ハンマーヘッド」に大規模接種会場を開設し、6日に接種を始めた。

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