2020年鎌倉の観光客 コロナ直撃で寺社、文学館、海岸が6~8割減、過去最少

小町通り=2021年3月20日午後、鎌倉市小町

 鎌倉市は7日、2020年の延べ入り込み観光客数が推計約738万人で、1963年の統計開始以来、過去最少だったと発表した。前年比約6割減と、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた結果となり、初めて1500万人を下回った。

 市は毎年、各寺社や市内の美術館や博物館、海岸など12種類の入り込み観光客数を調査している。これまでの最少は調査を開始した63年の約1562万人だった。

 今回は鎌倉大仏殿高徳院や建長寺といった15カ所の各寺社が計約190万7千人(62.9%減)、鎌倉文学館が約2万8千人(67.5%減)、鶴岡八幡宮が約430万人(58%減)。材木座・由比ケ浜の2海岸は約60万5千人(71.2%減)、天園ハイキングコースで約3万5千人(79.5%減)などと軒並み大幅減だった。

 海水浴場は開設しなかったが、7~8月の46日間の材木座・由比ケ浜・腰越の3海岸の海水浴客数は約9万7千人だった。

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