第10週の週間MVPは新人マウントキャッスルと好調ウィズダム

日本時間6月8日、2021年シーズン第10週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはライアン・マウントキャッスル(オリオールズ)、ナ・リーグはパトリック・ウィズダム(カブス)が選出された。オリオールズからの選出は、日本時間5月6日のマリナーズ戦でノーヒッターを達成して週間MVPを受賞したジョン・ミーンズに続いて今季2人目。カブスからの選出もクリス・ブライアントに続く今季2人目となっている。

マウントキャッスルは新人王資格を持つ24歳の一塁手兼外野手。6試合に出場して打率.458(24打数11安打)、3二塁打、4本塁打、10打点、OPS1.563の好成績をマークし、キャリア初の週間MVPに選出された。メジャーデビューした昨季は35試合に出場して打率.333、5本塁打、23打点、OPS.878と強打を発揮したため、今季は新人王候補の1人に挙げられていたが、第9週が終了した時点で打率.226、5本塁打、OPS.628に低迷。しかし、第10週の活躍によりシーズン通算の打率は.254、OPSは.729まで上昇している。

一方、29歳のウィズダムは昨年8月にマリナーズを解雇され、マイナー契約でカブスに加入した苦労人。今季はAAA級で開幕を迎え、8試合に出場して打率.160、3本塁打、OPS.913を記録し、5月下旬にメジャー昇格を果たした。この1週間は7試合に出場して打率.435(23打数10安打)、1二塁打、6本塁打、9打点、OPS1.719の大暴れ。1試合2本塁打を2度記録した。

ウィズダムは今季ここまで8試合にスタメン出場して7本塁打を放っているが、公式記録を扱うエリアス・スポーツ・ビューロー社によると、1つのチームでスタメン出場した最初の8試合で7本塁打を放つのは、ロッキーズのトレバー・ストーリー(2016年)、レッズのアリスティデス・アキーノ(2019年)に続く史上3人目の快挙。週間MVPを受賞するのはもちろん今回が初めてである。

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