ヤクルト・奥川「調子悪くなかったが…」自己ワースト6失点、被安打12で3勝目ならず

ロッテ打線に苦しめられたヤクルト・奥川

ヤクルトの2年目右腕・奥川恭伸投手(20)が8日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発し、5回を投げて自己ワーストの6失点で降板した。

塩見の先頭打者弾、青木の2者連続アーチなどで3点の援護を受けて臨んだマウンドで、立ち上がりは上々だった。先頭の荻野には初球150キロ直球で入り、2ストライクからのフォークで二ゴロに料理。続くマーティンは四球で歩かせたものの、5球目にはこの日最速の153キロをマークした。ベンチから見守っていた伊藤投手コーチも「奥川はストレートに力があり、状態も良さそう」と分析していたが、角中の中前打で二死一、二塁とし、レアードには151キロを2点二塁打された。

5月27日の日本ハム戦で2勝目を挙げてから中11日。2回は無失点に切り抜けて立ち直りの兆しを見せたが、3―2の3回に落とし穴が待っていた。初回の第1打席にカットボールで3球三振に仕留めていた中村奨に、1ストライクから通算5球連続となるカットボールを左翼席に運ばれた。

4回は連打で無死一、三塁と攻められ、藤岡の遊ゴロの間に勝ち越しを許し、二死二塁から荻野に適時打を浴びた。5回には二死走者なしからレアードにソロを被弾。この回限りでマウンドを降りた。「調子自体は悪くなかったのですが、追い込んでから決めきれなかったり、ロッテ打線が甘い球を見逃さず、流れをこちらに持ってくることができませんでした」と奥川。被安打12、失点6は、いずれも自己ワーストとなってしまった。

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