公道に全国初のEV用充電器 24時間利用可能 横浜・青葉区の県道で実証実験開始

式典で、日産自動車の新型EV「アリア」に給電する林市長(手前)ら=8日、横浜市青葉区

 横浜市などは8日、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド自動車(PHV)向けの急速充電器1基を同市青葉区しらとり台の県道140号に設置する実証実験を始めた。

 EV用充電器を公道上に設置するのは全国初。今後、中心市街地への設置を進めるにあたり、今回の実験結果を役立てたい考えだ。

 実験を行うのは、東京電力ホールディングス、中部電力、自動車各社などが共同出資してEVの充電器設置などを手掛ける「e-MobilityPower」(イーモビリティパワー)と市。両者は20年3月に市内のEV普及促進に向けた連携協定を締結。市内に充電インフラを拡大させるための環境を整えてきた。

 今回設置した急速充電器はEV2台の同時充電が可能。24時間有料で利用でき、1回当たりの充電時間は約30分。

 公道のため駐車禁止区間に当たるが、充電中のEVは2台分が駐車可能になる。

 実験は22年3月下旬までを予定している。

 林文子市長は同日開かれた実証実験開始式で「充電器の整備を大きく前進させて、EVが日常のものとなるきっかけになれば」と期待した。

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