丸佳浩の不振原因は〝巨食〟か…恵まれた食事環境で「太り過ぎ」の指摘も

古巣の広島OBは「丸は太り過ぎ」と指摘する

鉄の胃袋も不振の原因のひとつなのか――。巨人の丸佳浩外野手(32)が2019年の移籍後初となる不調による二軍再調整中だ。長嶋茂雄終身名誉監督(85)が直接、指導するなど、背番号8の復調は球団挙げての願いとなっている。そんななか古巣の広島OBからは「太り過ぎでは」との指摘も…。意外な要因として挙がったのが、巨人の恵まれた食事環境だという。

丸再生へミスターも本気だ。6日には「丸と話がしたくてジャイアンツ球場に来ました」と4年ぶりとなる二軍施設訪問。同じ千葉県出身である丸の打撃を直接指導した。

その丸は8日、降格後、初の実戦となるイースタン・リーグDeNA戦(ジャイアンツ球場)に「3番・中堅」で出場。初回一死一塁で中越えの適時二塁打を放った。

「基本に立ち返ってセンター方向を意識した打撃ができました。タイムリーになって良かったです」と手ごたえ。交流戦明けの一軍復帰を目指す。

今季、丸は40試合で打率2割2分7厘、4本塁打、8打点と低迷。17、18年に2年連続セ・リーグMVPを獲得した天才打者にとって、異例の長期スランプとなった。

不運もあった。開幕直後の4月4日に新型コロナ陽性者となり登録抹消を経験。2週間の入院生活から二軍での調整を経て、同23日に一軍復帰も波に乗れなかった。

試行錯誤を繰り返す丸の姿に、若手時代から知る古巣の広島OBは「今季の丸は太り過ぎているように見える。体のキレがないから、打てると思ってバットを振っても、直球にさされてしまう。こんな状態の丸は初めて見た」と指摘していた。

実際、広島時代の18年に177センチ、90キロだった丸は巨人移籍後、公称94キロと〝巨大化〟。プロフィルはここ3年間、変動しておらず、実際にはさらに増している可能性がある。

「丸の食欲も原因ではないか」と前出の広島OB。08年のプロ入り後、なかなか太れなかった丸は無理をして食べながら、筋トレを繰り返し理想の肉体を作り上げた。

そのおかげか新天地では食でGナインを圧倒。「寿司をおかずに白飯を食べる」(球団関係者)ほど大食いの4番・岡本和が「丸さんには敵わない」と白旗。試合前にうどん6玉をペロリと食べた姿が目撃されている。

それに拍車をかけるのが移籍選手たちが口を揃える「巨人の食事のおいしさ」だ。東京ドームの選手サロンはもちろんのこと、遠征先でも外出できない選手のため地元の名物を取り寄せており、箸は止まらない。

加えて丸は球団栄養士が苦労してブロッコリーを食べさせたほどの野菜嫌い。ようやく野菜を摂取するも、30歳を超えた肉体の代謝は確実に悪くなっている。若手時代と同じ量を食べていては、体重は増加の一途をたどることになる。

もちろん体が資本のプロにとって、食べられることは能力のひとつ。それでも元木ヘッドからの「(丸は)何か変えないといけないんじゃないかな」との指摘もある。〝調整期間〟を終えた丸が果たしてどんな姿で一軍に現れるか今から楽しみだ。

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