長崎県内の高齢者 一回目のワクチン接種率29% 最多は佐世保

県内の高齢者ワクチン接種状況(6日時点)

 長崎県は8日、65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種について、6日時点の県内の進捗(しんちょく)状況を公表した。県全体で1回目の接種数は12万6448回(接種率29.2%)。1週間で約5万5千件増加した。市町別で1回目が最も多かったのは佐世保市の3万1472回、接種率は東彼波佐見町の69.3%が最も高かった。
 県内全21市町は政府の求め通り7月末までに65歳以上を終える予定。一方、市町間で接種率に大きな差がある。県が12日から長崎、佐世保両市に独自の大規模接種会場を設置し、さらには接種率が最も低い長崎市(16.4%)も13日から集団接種を始めるため、今後一層の加速が見込まれそうだ。
 県の担当者は「ワクチン接種は強制ではなく、遅くなってもかかりつけ医で受けたいという人もいる。ただ、接種率が上がれば集団免疫ができ、感染拡大を抑えられる。必要な支援をしていきたい」と話す。
 接種数は県が独自に市町に聞き取ったため、国の公表分と異なる。市町によっては高齢者施設の従事者らを含む場合がある。


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