2022年度 松浦高に地域科学科新設 長崎県教委 長崎北陽台高など5校 再来年度から文理探究科

 長崎県教委は8日、2022年度から松浦高の普通科を地域社会について重点的に学ぶ「地域科学科」に学科改編し、23年度から長崎北陽台高など5校に文系と理系の横断的学びを深める「文理探究科」(仮称)を導入すると発表した。
 松浦高に新設される地域科学科は、1月の中央教育審議会答申を踏まえた「普通科改革」の一環。県内で「新しい形の普通科」(県教委)の設置は初めて。同校の普通科2クラスが地域科学科に変わる。
 同校は17年から松浦市と連携し、生徒が地域の課題を考え、解決策を提言する協働教育活動に取り組んでいる。今後、地元企業などとも連携を深め、さらに実践的な学びの機会を増やしていく。
 「大学進学重点学科」と位置付けられる文理探究科は、理数系の学科のある北陽台、島原、大村、猶興館の各校と佐世保南高を加えた5校で導入。新たな大学入試を見据え、教科横断的な学習に力を入れる。1年時は共通過程、2年時から進路希望に応じ「理数」や「国際」のコースに分かれ、より専門的に掘り下げていくことを想定している。
 文理探究科となるのは北陽台、島原、大村の各校は普通科と理数系が1クラスずつ、佐世保南高は普通科2クラス、猶興館高は理数科1クラス。23年度入試から当該校の従来の理数系クラスの募集はなくなる。

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