Rソックス・セールがブルペン投球 復帰に向けて着々と準備

昨年3月にトミー・ジョン手術を受けたレッドソックスのエース左腕クリス・セールが戦列復帰に向けて大きな一歩を踏み出した。フロリダ州フォートマイヤーズにある球団施設から離れ、日本時間6月9日に本拠地フェンウェイ・パークでブルペン投球を行ったのだ。速球、チェンジアップ、スライダーを織り交ぜて25球を投じたセール。まだ復帰時期の具体的な見込みは立っていないが、大方の予想を裏切って開幕から首位争いを続けるチームに貢献することに強い意欲を示している。

今季中に復帰するつもりかを尋ねられたセールは「そうだね。(今季中に復帰する確率は)100%だよ」と力強くコメント。まだ本拠地でのブルペン投球を開始したところであり、実戦形式の打撃練習での登板、マイナーの試合でのリハビリ登板など、これから多くのステップを消化していなければならないが、セールは「(アレックス・コーラ監督には日本時間6月17日の)ブレーブスの2戦目から登板できると伝えたよ」と早期復帰に強い意欲を示す。

コーラがトレーナーのブラッド・ピアソンと投手コーチのデーブ・ブッシュにセールのブルペン投球について状況を確認したところ、「1月くらいと考えてほしい」との回答があったという。よって、戦列復帰までには少なくとも2ヶ月近くの時間が必要であり、早期復帰に意欲を見せるセールだが、早くて8月に復帰できれば御の字といったところだろう。

また、復帰を早めるためにブルペンに回る可能性について、セールは「そのことについて考えたことはない。もしチームに言われたら喜んでそうするけれど、ブルペンの役割は僕の給料に見合わないと思う」とコメント。あくまでも先発投手としての復帰を目指しているようだ。

今季のレッドソックスは投手陣が予想以上の頑張りを見せ、レイズと地区首位の座を争っている。「前に冗談で言ったことがあるけれど、復帰したときに僕のポジションがないかもね」と語るセール。しかし、レッドソックスがハイレベルな地区優勝争いを制し、その先の戦いを勝ち抜いていくためには、やはり球界を代表するエース左腕の力が必要だろう。

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