長崎県内公立小中 耐震化99.8% 1校5棟が未完了

 長崎県教委は8日、県内公立学校の耐震化状況(4月1日時点)を定例教育委員会で報告した。小中学校486校2049棟の耐震化率は99.8%(前年度比0.4ポイント増)で、耐震化工事が完了していないのは長崎市の1校5棟だけになった。
 県教委教育環境整備課によると、昨年4月時点で未完了だった松浦市の5棟と長崎市の2棟の耐震化が完了。残る長崎市の5棟は2022年度末までに対策予定という。
 小中学校の非構造部材では、体育館などの照明やバスケットゴールの落下防止対策の実施率が83.8%(同0.1ポイント減)。同課によると、諫早市の調査で12棟の照明にさびや劣化が見つかったため実施率が下がった。本棚などの対策実施率は57.8%(同9.7ポイント増)。
 高校と特別支援学校は建物、非構造部材ともに耐震化を完了している。

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