時津町議会 保健室の生理用品、無償提供へ 町が予算化 

 金銭的な理由で生理用品を買えない「生理の貧困」問題に関連して長崎県西彼時津町は1日、町立小中学校の保健室で提供する生理用品について、各学校の予算とは別に町が予算化し無償提供する方針を明らかにした。
 同日開会した定例町議会の一般質問で濱崎幸徳議員(公明)に町側が答えた。町教委によると、現在、町立4小学校、2中学校では生理用品が必要になった児童生徒に保健室で提供、または貸与している。
 濱崎議員が「学校の女性トイレに、誰でも使える生理用品の設置を」と求めたのに対し、相川節子教育長は「体に必要なものを自分で準備する学習の機会が失われる」とトイレへの設置には難色を示し、全校、保健室で無償提供するとした。これまで各校の予算の中で常備していたが、今後は「町の予算で提供する」(吉田義徳町長)という。
 定例町議会は会期を11日までの11日間と決め、7億3千万円の本年度一般会計補正予算案など3議案を上程。補正予算案には、プレミアム付き「とぎつ活性化協力クーポン券」発行事業(2億1800万円)などを盛り込んだ。補正後の一般会計予算総額は123億7千万円。

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