【陸上】日本新・山県亮太 次なる野望は五輪決勝「9秒台を出して残る」

山県亮太

陸上男子100メートルで9秒95の日本新記録を樹立した山県亮太(28=セイコー)が9日、報道陣の取材に応じ「実感はあまりないが、たくさんメッセージをいただけてすごいうれしい気持ち」と笑顔を見せた。

6日の布勢スプリント(鳥取・ヤマダスポーツパーク陸上競技場)で、日本人史上4人目となる9秒台をマークした山県。「自分の誕生日プレゼント(10日)っていうのもそうだが、父の日や母の日に特に何かしてあげられていなかったので、両親にいいプレゼントになったかなと思う」と感謝の言葉を口にした。

両親からは「『とりあえず五輪が決まるまで浮かれるなよ』と言われた」と釘を刺されたというが、山県にその様子はなく「改善点があるとするなら、スタートから中間の加速に乗る前半の部分が自分の中では課題というか、これからより精度を上げていかないといけない」とさらなる高みを見据える。

今後は、東京五輪の代表を争う日本選手権(24日開幕、大阪・ヤンマースタジアム長居)に出場予定。「もし、五輪に出場できたら3大会目になる。今度こそ準決勝で自己記録を更新して9秒台を出して決勝に残る。リレーはリオ五輪以上の結果を出せるように、その一員になれるように頑張りたい」と意気込んだ。

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