ふるさとの海に愛着 伝統行事「いそべ海の日」  漁船見学や乗船体験 糸魚川市立磯部小

 糸魚川市立磯部小(増村浩一校長、児童33人)は8日、地元の筒石で海岸清掃や漁船の乗船体験など「海に親しむ活動」を行った。

 同校の伝統行事「いそべ海の日」。ふるさとのきれいな海を守ろうとクリーン活動や磯の生き物観察、地域産業の漁業について学ぼうと地引き網漁や魚さばき体験などに毎年続けて取り組んでいる。

 今年も上越漁業協同組合筒石支所青年部の協力を得て筒石漁港で漁船を見学したり、乗船して海上からの景色を眺めたりした。漁に使う道具や取れる魚の種類などを聞き、船の操舵室にも入って漁師の仕事に興味を寄せた。

漁船に乗って学校や地域など海上からの景色を楽しんだ児童たち

 乗船体験を終えて港に戻った村山寧々さん(6年)は「初めは(船が)左右に揺れていたけど沖に行くにつれてだんだん慣れてきた。海から学校や磯部の地域全体が見えた」と喜んだ。父親が漁師で「すごい仕事だと思う」と話し、「魚が跳ねるところも見えるし、海が好き。大事にしたい」とふるさとへの愛着を深めた。

筒石漁港で船を見学。漁師の仕事について興味を深めた

 クリーン活動は港に隣接する港南公園周辺で行った。園内や浜辺に落ちているペットボトルや空き缶の他ドラム缶などの大きな漂着ごみも含めて回収し一掃した。

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